9枚目のアルバム『A Moon Shaped Pool』リリースまでの流れまとめ

2011年にリリースされた『The King of Limbs』に続く9枚目のアルバムがとうとう発売されました。やったね。この5年の間もバンドは新曲を試しつつツアーをしたり、メンバーもAtoms for Peaceだの他のアーティストとのコラボだのソロ作発表だので各々活動していたのでそんなに間が空いていた感覚はありませんでしたが、5年ぶりです。

今回はニューアルバム『A Moon Shaped Pool』(略はAMSPになるのかな)までのバンドの動きをまとめます。


2015年10月:Dawn Chorus LLPを設立

バンドは過去にも『In Rainbows』ではXurbia Xendless Ltd、『The King of Limbs』ではTicker Tape Ltdという有限会社をリリースの数ヶ月前に設立しており、めざといファンにより今回もニューアルバム発売のための会社設立ではないかと噂されます。

2016年1月中旬:フェス出演を発表

この発表を皮切りにフェスへの出演が続々と発表され、単独公演を含むワールドツアーが発表となります。日本の単独公演は現時点ではありませんが、サマーソニック2016への出演が決定しています。大阪は8月20日(土)、東京は翌21日(日)の予定。新譜発表に伴うツアーではないかとファンのテンションは上がります。

2016年4月30日:一部のファン宛にポストカードを送付

過去にw.a.s.t.e.を利用して公式グッズを購入したファン宅に“Burn The Witch”と題されたポストカードが送付されます。カードには「Sing the song of sixpence that goes Burn The Witch. We know where you live(魔女を焼く6ペンスの歌を歌え。お前らがどこに住んでいるか僕たちは知っている)」と記されており、この後発表される新曲情報へと繋がっていきます。

NME Japan:レディオヘッド、ファンに対して謎の手紙を送付 (2016.5.1)

2016年5月1日:オフィシャルサイト、バンド/トム公式SNSが空白に

公式サイトRadiohead.com、そしてレディオヘッドとトムのSNSアカウントの投稿がまっさらに。これを発見したのもファン。みんなインターネッツしすぎ。

2016年5月3日:Instagramを開始〜「Burn The Witch」リリース

レディオヘッドがこのタイミングで満を持してInstagramを開始。初ポストは小鳥のさえずり動画、続いて「Burn The Witch」ミュージックビデオのスクリーンショットを投稿したあと、映像の公開とともにシングル「Burn The Witch」を発表。映像監督は「There There」のMVでも監督を務めたクリス・ホープウェル。

2016年5月7日:「Daydreaming」リリース

「Burn The Witch」と同じ流れでInstagramにトムが屋内駐車場のような場所をさまよう断片映像を投稿しシングル「Daydreaming」とミュージックビデオを発表。映像を撮影したのはジョニーの人脈、ポール・トーマス・アンダーソン。ちなみにこの映像を収録した35mmフィルムを全米の映画館にぜひ劇場で公開してほしい、と贈ったそう。日本も映画泥棒の代わりにこういうの上映してほしい。そしてビデオのお披露目が終了し、公式Twitterにてニューアルバムを5月8日に発売することが明かされます。

2016年5月8日:ニューアルバム『A Moon Shaped Pool』リリース

公式サイトamoonshapedpool.comでアルバムリリース。まずはデジタル・ダウンロードで先行発売。全部入り+2曲入りボーナスCD付きのスペシャルエディションは9月、12インチとCDは6月17日発売予定。ダウンロード版はiTunes StoreやBleep等でも購入可能ですが、公式サイトには前回前々回と音質マニアにボッコボコに叩かれた反省を活かし、320kbit MP3, 16-bit WAV, 24-bit WAVの高音質版が用意されています。ストリーミング・サービスはApple Musicと日本非対応のTIDALのみ。Google Musicでも一瞬発表されましたが、配信日時を誤りフライング公開という事故を起こしたため下げられてしまったようです。収録曲は下記のとおりの11曲53分。スタジオで顔を合わせるたびミーティングを重ねていただけあって今回もリリースまでの動きは見事でした。

A Moon Shaped Pool

  1. Burn the Witch
  2. Daydreaming
  3. Decks Dark
  4. Desert Island Disk
  5. Ful Stop
  6. Glass Eyes
  7. Identikit
  8. The Numbers
  9. Present Tense
  10. Tinker Tailor Soldier Sailor Rich Man Poor Man Beggar Man Thief
  11. True Love Waits

赤字は過去の公演で披露されていた曲。「Burn the Witch」「Present Tense」はIn Rainbowsセッションの曲。DASにも2005年9月28日に「Burn the Witch」の歌詞についての投稿があります。「True Love Waits」は98年頃からレコーディングをしては不採用になり続けていた曲で、ライヴ音源としてB面収録はあったものの、今回レコーディング音源としてやっと日の目を見た曲です。やはり世間ではこの約20年越しの曲に評価が集まっているようですが、わたしは「Decks Dark」「The Numbers」がお気に入り。ロックな『In Rainbows』、ビートの『The King of Limbs』、そしてメロディの『A Moon Shaped Pool』。前作2作に比べアルバム全体のストーリー性は弱くなっている気がするけれど(歌詞を理解すれば違う印象になるかもしれない)、ジョニーのオーケストラワーク、ダンスへの傾倒はAtoms for Peaceで昇華させたトム、アコースティック道を掘り下げたフィル…とメンバーのソロ活動の成果が現れているアルバムだと思います(ほかの2人は訊かないで)。これだけ踊れなさそうな曲を並べてきたのは意外でしたが、そこはライヴで化けるレディオヘッドですし、今回のツアーもクライヴ・ディーマーをサポート・ドラマーに迎えているようですから、どんなアレンジを仕掛けてくるのか、これから始まるツアーを楽しみにしましょう。

2016バンドショット

今期のアーティストショットはAlex Lake氏撮影です

  • JIT

    今作はジョニーさんのオーケストラワーク、ストリングスワークがとても効いてるように感じます。

    1曲の中でも色んな表情に移り変わります。

    これは昨年末に公開されたspectreを聴いた時にも感じたことです。

    spectreも恐らくこのセッションの中で作られた曲だと思うので、これも今回の流れに関わってるかも知れません。

    最初にInstagramでBurn The Witchの一部が流れた時、僕はこれがradioheadの新曲だとは思いませんでした。

    イギリスの料理番組とかのオープニングの曲か何かなのかな、と。(反省)

  • しゃっく

    曲順はアルファベット順で決めたの?